二世帯住宅で、家族の介護を行うと、様々な問題が発生することがあります。
これから介護をする人にとって、【介護の不安】は大きな課題と言っても過言ではありません。
トイレの介護が必要になったらどうしよう・・・
確かに、トイレの介護は大変ですね
介護で大変なことアンケートをとりました
アンケート結果を見て対策しましょう
この記事では、これから二世帯住宅で介護をする人が不安に感じる『排泄の介助』について解説します。さらに、アンケート結果1位の「問題」の対策を紹介しています。
訪問リハビリを行っている筆者が、「介護負担を減らす二世帯住宅の間取り」と「おすすめの介護サービス」を紹介します。介護保険制度を利用し、ストレスを発散する時間があれば、前向きになれそうな気がしませんか?
- 理学療法士 回復期病院 訪問リハビリ14年 宅地建物取引士 建築・不動産営業10年
- 福祉住環境コーディネーター 住宅の環境調整のプロ
- 訪問リハビリでは数多くの介護環境を改善。私も二世帯住宅計画中
【介護の不安】アンケート結果
医療脱毛専門院『リゼクリニック』が【2021 年「敬老の日」直前】40〜50代の男女 1100 名へ「老後と介護」に関する調査を発表しました。
男女ともに「排泄の介助の不安」は大きいようです。
病院のリハビリでは、家族さんから「一人でトイレが行けるようになってほしい」とお聞きすることが大変多いです。
介護経験ありに聞く【介護で大変なこと】ランキング
介護をする前に不安に感じる事と、実際介護をした後で大変だったことが違うことがわかります。
訪問リハビリをしてると、介護の大変さを肌で感じます。
1位 51.7% コミュニケーションが大変
実際に介護をしている家族は、コミュニケーションの問題が、非常に大きな課題であると感じています。
介護を受ける親は、自分自身の希望や意見を尊重してもらいたいと望んでいます。
しかし、コミュニケーションの問題がある場合、お互いにニーズや要望を理解できず、ストレスや不満が溜まります。
二世帯住宅での介護において、コミュニケーションはとても重要です。
介護に必要な情報の共有や、お互いの気持ちや要望を伝え合うことは欠かせません。
特に、一緒に生活をする二世帯住宅では、コミュニケーションをスムーズに行うためには、相手の気持ちや立場に理解を示し、適切なタイミングや場所を選ぶことが大切です。
「親と子」「介護する側とされる側」の関係では、言えないことがあるでしょう。
季節が良くなったから、旅行に行きたいなぁ
でも、毎日大変そうだから、無理はいえない。
気候が良くなったから、どこか連れて行ってあげたいけど。。。
行きたいって言わないから、無理やり連れだすのもかわいそう。
親子関係は、日常生活の中での慣れ親しんだ関係であり、介護関係に切り替わった場合でも、この関係性が介護に影響を与える可能性があります。
理学療法士が提案する【コミュニケーション方法】
私は、理学療法士として訪問リハビリをしています。
毎日、高齢者のリハビリをしていると、共通点やコツが見えてきます。
介護の場面で役立つコミュニケーションのコツを紹介します。
訪問サービスを利用する介護のコミュニケーション
介護が必要な高齢者は、介護保険で訪問サービスが受けられます。
訪問サービスのスタッフは、高齢者とのコミュニケーションが上手な人がたくさんいます。
訪問リハビリは、毎週40分~60分行います。
リハビリ以外の雑談をたくさんしています。
リハビリ+話し相手としてのニーズを感じています。
訪問サービスが、親子間のコミュニケーションのスパイスになります。
訪問介護サービスを通して、親の気持ちや、考えていることを知ることができます。
私は、訪問リハビリで健康状態や身体機能を評価しながら、運動や体操を行っています。
訪問スタッフは、介護の質を向上させるために、介護者とコミュニケーションをとります。
些細な会話から、相手の気持ちを把握し、適切なケアを提供することを心がけています。
子供側から、訪問スタッフに話しかけ両親の様子を聞いてみてください。
家族が知らない親の事が、いろいろあるかもしれませんよ。
親子関係であっても、介護にコミュニケーションが非常に重要であることが言えます。
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2位 46.1% 排泄の介助は間取りで変わる
ここでは、排泄介助の負担を減らす方法をご紹介します。
特に、これから二世帯住宅を建築して介護の計画をしている方は必見です。
訪問リハビリでは、
「トイレ動作のリハビリ」「介助方法の指導」「福祉用具の導入」
トイレと関係するリハビリは毎日あります。
動線に合わせたトイレのドア
二世帯住宅の建築では、親のトイレドアは動線に合わせて設計する。
上の間取りでは、寝室からトイレへの動線が一直線でしたが、ドアの開き方が使いにくくなっていました。
➡ドアの開く方向を変え入りやすく変更しました。
トイレの照明スイッチも手前に移設しました。
車いすを想定した設計
トイレのスペース:車いすが回転できる径150cmの内接円のスペースがある。
トイレの大きさ:トイレの内法200cm以上×200cm以上
公共施設のトイレを参考にしています。
広いトイレは介護しやすいです。
住宅用トイレで車いすを使用するときの設計
二世帯住宅のトイレ:車いすで利用する場合は、180㎝×150㎝以上の広さがほしい
出入口の床がフラットで、便座は足元が空いている便器(写真)が使いやすい。
一般的なトイレと標準的な手すり設置の場所
車いすで正面からトイレに入り、180度の方向転換をして便座に座ります。
乗り移りに介護が必要なったとき、介護者のスペースがなく介護ができません。
トイレドア【引き戸】
公共施設や大型ショッピングモールのトイレは、車いすで利用するトイレドアは引き戸になっています。床はバリアフリーです。
- 外開き戸:開閉が安全にきるよう、扉横に手すりを付ける
- 内開き戸:緊急時に戸を外せるものとする。
※外開き戸は、ドア横に「手すり」を付けると安全性が向上します。
※内開き戸は、トイレ内で人が倒れたときに、体が障害となり「ドアを開けることができない」おそれがある。
あわせて、使いやすい洗面所も紹介します
- 洗面器下部には車椅子使用者の膝が入るスペースを確保する。
- 洗面器に手すりを設ける場合は、車椅子使用者の利用に配慮した位置に設ける。
- 水栓金具は、センサー式、光感知式等、操作の容易なもの。
洗面所は、シンク下が開いているので接近して使用できます。
タオルや歯ブラシは、手の届くところに配置しましょう。
蛇口は、手が届くように低くしてください。また、センサー式も検討してください。
介護の不安は、専門職に質問する
親が介護認定を受けている場合は、担当ケアマネジャーがいます。
ケアマネジャーさんに、現在の生活状況を質問してください。
さらに、他の専門職にも「介護ポイント」も聞いてみても良いでしょう。
二世帯住宅で一緒に住む計画をしています。
「介護の方法」や「将来、負担になること」を教えてください
親御さんは、体力が落ちてきています。
お買い物は、一緒に行ってください。
介護の負担は、介護サービスを利用する
二世帯住宅での介護において、介護サービスを利用することは大きな支援となります。
介護サービスには、訪問介護やデイサービスなどがあります。
私は、理学療法士ですので、「訪問リハビリ」をオススメします。
作業療法士・言語聴覚士は、コミュニケーションのリハビリもやっていますよ。
介護ストレスへの対処法
介護を担当する人にとって、ストレスや負担は避けられないものです。
二世帯住宅での介護においては、家族関係やプライバシーの問題もあるため、ストレスが増すこともあります。
二世帯住宅の介護ストレスへの対処法について紹介します。
リフレッシュできる時間を作る
ストレスを解消するためには、リフレッシュする時間を確保することが大切です。
定期的に休息をとることで、ストレスを軽減することができます。
介護サービスやヘルパーを活用することで、介護者が負担を減らすことができます。
旅行のための一時的な介護についてもケアマネジャーさんに相談してください。
介護者は、介護によるストレスや負担からくる心身の不調に陥りがちです。
そのため、二世帯住宅で介護をする場合でも、介護者自身が適切な自己ケアを行うことが重要です。
まずは、十分な休息をとることが必要です。
しっかり睡眠時間をとる、栄養満点の大好物を食べる。
さらに、趣味や自分磨きに時間を割くことも大切です。
また、ストレスを解消するために、ウォーキングやヨガなどの運動を取り入れることも効果的です。
理学療法士からも、適度な運動をおススメします。
疲れないくらい、気持ちいい運動しましょう。
介護ストレスの改善にチャレンジ
介護に関する情報収集を行うことも重要です。
介護者自身が正しい知識を持つことで、適切な介護ができるだけでなく、介護に対する不安やストレスも軽減されます。専門家に相談することも有効です。
車いすからベッドへの移乗方法
着替えの手伝いの方法
むせないように、ご飯を食べる方法
訪問リハビリで、サポートしたことありますよ。
介護は大変な責任となりますが、自己ケアをしっかり行うことで、介護者自身が健康であることが、介護を受ける方や周囲の人々にとってもプラスに働くことになります。
Q&A
Q1. 二世帯住宅で介護する場合、どのようなコミュニケーションを築くことが大切ですか?
A1. 二世帯住宅での介護においては、良好なコミュニケーションが不可欠です。
介護に必要な知識や技術を、専門家と共有することで、介護の質の向上にもつながります。
Q2. トイレの設計で気をつけることは何ですか?
A2. 車椅子で移動する場合、車椅子と介護する人が入る広さが必要です。
トイレに手すりを設置することで、立ち上がりや座り込みをサポートできます。
段差のない床やドアの幅など、バリアフリーに配慮した設計が必要です。
ドアと便器の配置によって、180度ターンにならないようにしてください。
Q3. 二世帯住宅での介護において、相談はどのように行えばよいですか?
A3. 相談先としては、担当のケアマネージャーや介護・医療の専門職などがあります。
病院や診療所に相談することもできます。相談内容によっては、専門的な知識が必要な場合もあるため、適切な相談先を選ぶことが大切です
まとめ
医療脱毛専門院『リゼクリニック』が「老後と介護」に関する調査を発表しました。
介護の大変なところは、肉体的な介護疲れよりも、コミュニケーションが上位に来る結果となりました。
- 介護で大変なこと1位は、コミュニケーション
- トイレが広く、手すりが付いていると介護が楽になる
- 介護の負担は、介護サービスも利用する
- あなた自身も健康に気をつけて、リフレッシュも大切
最後に、二世帯住宅での介護に関わる方々へのメッセージ
「介護」という言葉には、「高齢者介護」というイメージがつきものですが、実際には病気や怪我、障害による介護が必要な場合もあります。つまり、誰にでも必要になる可能性があるということです。
両親に介護が必要になった場合に対応できる間取りを計画し、住宅の環境が整っているだけで介護負担は大きく減少します。
さらに、介護についての知識を身につけておくことが望ましいでしょう。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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また、理学療法士の視点から、親の介護の負担を軽減する方法を紹介しています。
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